あなたは「自分の保険」を知らない! 生命保険を使い倒す
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<◆… あなたは「自分の保険」を知らない! 生命保険を使い倒す …◆>
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かつて生命保険のメイン商品といえば、「定期付終身保険」(定期保険特約付終身保険)。終身保険を主契約にして、一定期間の死亡保障特約が付いた保険だ。
これに加えてさらに、医療やがん治療などの特約を付けるケースもある。だが内容は複雑化してわかりづらい。一定期間(たとえば10年間)後の更新時期に、生命保険会社の営業職員から保障内容を知らされて、どんな生命保険に入っていたのか思い出した、という経験を持つ人は多いだろう。
■加速する少子高齢化 ライフスタイルの変化も
ここ数年、生命保険のメイン商品は、死亡保障から生存保障、生前給付型へと変化しつつある。3大疾病保障保険や特定疾病保障保険などがそれだ。たとえば、がんと診断されたとき、保険金を受け取れる。
死亡保障でいえば、死んでから遺族に死亡保険金が支払われるのではなく、余命6カ月と診断されれば、生きている間に保険金の一部を受け取ることができる、「リビングニーズ特約」が一般的だ。
さらに、医療保険にもさまざまな保障内容のものが増え、介護保険、個人年金保険のニーズも年々高まっている。
この背景にはまず、「少子高齢化」がある。上図に示したように、高齢化は加速しており、それに伴って医療費、介護サービス総費用も増加している。もはや周知の事実となっている公的年金問題も、この少子高齢化が背景にある。
国の社会保障制度が崩壊寸前の状態にある中で、「もう国には頼れない」「自分の生活は自分で守る」という考えから、民間の生命保険を活用する消費者が増えてきたのも当然の流れだろう。
少子高齢化とともに起こっているのが、ライフスタイルの多様化だ。年齢ごとのライフステージの変化だけでなく、20代中心に若年層の失業率上昇や収入減、親の介護、定年後の年金など、個々人の生活パターンの変化や将来に対する不安などから、生命保険に対するニーズはさまざまだ。
少子化の原因ともいえる独身者の増加と晩婚化に加え、離婚率もここ数年間で急上昇している。特に、収入の少ない若い独身者(あるいは夫婦)の場合、生命保険に加入している人は少ない。いわゆる“保険難民”が増えている。この状況を改善すべく、安さを最大の売り物にした商品を販売している、ライフネット生命やネクスティア生命などネット系生保が注目されている。
しかし、40歳を過ぎた晩婚のケースとなると、状況が違う。収入はそこそこあるが、すでに糖尿病、高血圧症などの病気を持っていることから、生命保険に入れない人が増えている。そこで最近、各社がこぞって開発・販売してきたのが、「引受基準緩和型医療保険」だ。一度、がんにかかって手術をした人でも入れる保険もあるが、その条件は厳しい。
また、いわゆる“お一人様”が増えてきた。といっても、男性と女性では大きな違いがある。女性特有のがん、といえば乳がん、子宮(子宮頸)がん、卵巣がんが挙げられる。特に乳がんは女性が罹患(りかん)するがんの中では圧倒的にトップだ。ここ20年ぐらいで罹患率・死亡率とも上昇。さらに罹患年齢は若年化の傾向が見られ、30代後半から急上昇し、40代後半でピークを迎える。
働く独身女性が増えている中で、まさに働き盛りの年齢で乳がんにかかるケースは少なくない。「仕事が忙しくて、検査もろくに受けなかった。しこりが気になり病院に行って検査を受けたら、乳がん、しかもほかに転移が見つかった」という話は珍しくない。
男性特有のがんといえば、前立腺がんだが、これは働き盛りの年齢というより、定年後の60歳以上に多いがんである。このがんの罹患という点では、男性と女性は同じとはいえない。それだけでなく、胃がんや肺がん、大腸がんなどは、手術後5年経てば「完治」といわれているが、乳がんの場合は一般的に10年経って初めて完治といわれている。
■がんの治療費は高い “メディカルプア”生む
さらに、乳がんは手術後の入院日数が少なくても、通院治療が長期にわたるケースが多い。しかもその治療費は通院治療1年目だけでも数百万円かかる。高額療養費制度を活用したとしても、治療費負担はかなり重いといわざるをえない。「通院治療のため仕事を休みがちになり、しだいに会社に居づらくなって退社。再就職したが収入は激減した」という、ワーキングプアならぬ“メディカルプア”を生む原因にもなっている。
がんにかかった人はまず、「死にたくない」と考えるのが当然。生きるために手術や治療を受けるが、医療が進歩している現在、手術・治療の選択肢は格段に増えた。だがいい手術・治療ほど費用がかかる。そこで治療費だけでなく、生きるためのサービスも今、生命保険会社に求められている。
『週刊東洋経済』2012年1月7日号では、生命保険の実態とその賢い活用方法を探った。
(週刊東洋経済編集部)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
(この記事は経済総合(東洋経済オンライン)から引用させて頂きました)
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